「facebook.com」名の実行ファイルを使った、悪質なWeb攻撃に注意

McAfee Labsの調査により、実行ファイル名に「facebook.com」を使った、悪質なWeb攻撃が存在することが確認されましたので報告します。

マカフィーのGlobal Threat Intelligenceで疑わしいとされたURLを調べていたところ、「.com」サイトを装っていたURLでphpがロードされました。調査を進めたところ、このphpにより、facebook.com.exeという文字列で終わるファイルがダウンロードされました。今回調査を行った「.com」サイトは、ソーシャルネットワーキングサイトとして非常に親しまれているため、何もWeb対策を講じていない一般的なユーザーがその事態に気づくことは、あまり無いと思われます。

では、このfacebook.com.exeとは何だったのでしょうか。McAfee Web Gatewayにより、このファイルはMcAfee-GW-Edition 6.8.5 2010.03.10 Trojan.Injector.Awi.88という名前ですぐに検出され、トロイの木馬であったことが確認されました。

なおマカフィーは、すでにArtemisテクノロジーによる検出により、このトロイの木馬への対応を強化しており、マカフィーの全ての製品でこの脅威を防ぐことができます。

以下に、今回のトロイの木馬が発生している地域を示します。

このfacebook.com.exeがホストされていたサーバーはすでに切断されていますが、このような脅威、攻撃、マルウェアは、今後も繰り返し見られることでしょう。事実、すでに他の複数のWebサーバーがfacebook.com.exeをホストしていることが確認されています。McAfee Labsでは引き続きこの攻撃を監視し、追跡していきます。

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速