最近のブラジルでのスパムメールに、サッカーのブラジル代表ドゥンガ監督が暴力沙汰に巻き込まれたというデマが載っていました。どうやら、南アフリカで今月開催されるFIFAワールドカップの代表選手23名に、ネイマール選手とガンソ選手が選ばれなかったことに腹を立てたファン2人に、顔を殴られたらしいのです。
このスパムメールは、ドゥンガ監督の画像加工写真を載せている上、またその時の暴力行為の画像と称したリンクも掲載しています。
このリンクはクリックすると、別のWebサイトにリダイレクトされます。リダイレクト先は、gov.myというドメインから、マレーシア政府のサイトと思われます。またこのサイトは、ハッキングされているようです。
なお、暴力行為の画像が収録されているというファイルは、実際はオンラインバンクの認証情報の傍受に特化された「PWS-Banker.gen.ad」というトロイの木馬です。ワールドカップまであと少しですが、今後もこのようなサイバー犯罪がたくさん出現するに違いありません。
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※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:World Cup Serves as Bait for Cybercriminals