マカフィー、インテル社による買収に合意

米マカフィーのインテル社による買収の合意は、セキュリティ業界、そしてインターネットの将来にとって、非常に大きなニュースといえるでしょう。

マカフィーは従来、セキュリティは現代のコンピューティングにおける基本要素であり、ネットワーク世界における存在意義は高まる一方であると述べてきました。そして、まさにこのことを反映した買収の合意は、非常にエキサイティングなニュースです。インテル社のマカフィー買収の合意は、このマカフィーの見解を裏付けています。

現在、接続デバイスの数は10億台ですが、業界の推計によれば、2020年までに500億台に増えると予想されています。インターネット、およびIPデバイスの爆発的な増加により、世界中の個人、組織のコミュニケーション、コラボレーション、商取引の形態が変化してきています。

同時に、サイバー犯罪者、サイバーテロリストは、悪意を持ってインターネットのオープンな通信アーキテクチャーを利用しており、その結果、多くのユーザーが危険にさらされ、インターネットの将来には大きな不安が生じています。

その一方、現在のセキュリティモデルは、増え続けるデバイスに合わせて対応できるほどの拡張性を持ち合わせていません。今後、様々なデバイスが接続する世界を確実に保護するためには、新しいセキュリティアプローチが必要です。業界はパラダイムシフトを求めていました。段階的な改善では、機会のギャップを埋めることはできなかったからです。

マカフィーにとって、インテル社は最もふさわしいパートナーです。両社はセキュリティ・ビジョンだけではなくネットワーク世界におけるビジョンも共有しています。力を合わせることにより世界中で強さを増し、人々の生活にずっと大きな変化をもたらすことができるようになるでしょう。

両社は力を合わせて、インターネットに接続するすべての人や物に影響を及ぼす、次世代のサイバーセキュリティの問題に取り組んでいきます。セキュリティは、インテル社の戦略上、電力効率に優れた性能とインターネット接続に次ぐ3本目の柱です。マカフィーのセキュリティのDNAがインテル社にもたらされることで、より優れたソリューション、製品を市場に提供できると信じています。来年までには、両社の連携の成果として、新たなセキュリティソリューションを発表する予定です。

買収の完了後、マカフィーとインテル社は、セキュリティ分野におけるビジネスチャンスを確実なものとするため、必要な知識と規模を手に入れていきます。また、成長と価値を両社のお客様、株主の皆様に提供していきます。マカフィーは今後も独立した子会社として活動し、経営陣と製品ポートフォリオを維持すると同時に、セキュリティ分野における未来の技術革新を促進していきます。

買収の承認が得られるまで、定期的に最新情報を提供していきます。それまでの間、引き続きマカフィーに関心を持っていただけますよう、よろしくお願いします。

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速