恐らく全てのユーザーが一度は受信したことがあるスパムとして、デマウイルス(HOAX)に関するメールがあげられます。このようなメールはPCのハードディスク全体に書き込みを行うウイルスがある、といった偽のウイルス情報を含んでいます。これらの配信手法として、その多くがソーシャルネットワーキングを使用していますが、ターゲットはPCだけではなく、BlackBerryを始めとするスマートフォンにも及んでいます。今回はその一例を紹介したいと思います。
BlackBerryをターゲットとした手法は、BlackBerryメッセンジャー(BBM)経由でインスタントメッセージング(IM)を受け取るところから始まります。Blackberryの人気が非常に高まってきているため、このようなデマウイルスがBBM経由で広まっていることは、当然の結果といえるでしょう。
ソーシャルネットワーキングという手法そのものが悪いとは、決していうことができませんが、このような相次ぐスパム拡散の要因の一つになっていることは、明らかです。ソーシャルネットワークの問題は、プライバシー設定が正しくないページにアクセスするだけで、多くのユーザーがそのページの持ち主を様々なIMに追加できるということです。
新しいBBMも、使用しているBlackBerryの暗証番号用に作成されたバーコードの画像を撮ることにより、簡単に新規ユーザーを追加することができます。そのため、見知らぬ人々のコンタクトリストに追加され、大量のデマウイルスやスパムメッセージを受信しやすくなります。
このようなバーコードは、様々なソーシャルネットワークやフォーラムで既に掲載されています。暗証番号を伝える相手として、信頼できるコンタクトだけに絞り込むと同時に、決して同じことをしないよう注意してください。デマウイルスやスパムは、現在も増え続けています。コンタクトは承認する相手のみとするよう、ご対応をお願いします。
※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:BlackBerry Messenger the new vehicle to distribute Hoaxes?