ヨハネスブルクからカンザス、バンクーバーまで、現在、世界中で大量のゾンビが発見されています。ゾンビとは、ユーザーにも気付かれずに、第三者がリモートでPCとそのリソースをコントロールできる悪質なソフトウェア、すなわちボットに感染したPCを指します。McAfee Labsは、ゾンビPCの台数が最も多い、世界、米国、カナダの都市をまとめました。
サイバー犯罪者は、あなたのPCをボット化しゾンビPCとすることで、PC内部にあるデータとリソースにフルにアクセスすることができます。そしてボットを利用し、サービス拒否(DoS)攻撃を仕掛けたり、機密データ(パスワード、ユーザー名、アカウント情報、財務データなど)を検索したり、スパムを送信したり、さらにはゾンビPCから他のPCにウイルスを配布したりします。
今月初め、「Free Public WiFi」という名前のゾンビネットワークが再びメディアで注目されました。「Free Public WiFi」は、公共の場所でワイヤレスネットワークのオプションとしてポップアップ表示されますが、実際にそのようなWi-Fiネットワークは機能していません。このようなゾンビネットワークは、ハッカーに侵入を許し、ユーザー情報をチェックさせるアクセスポイントを提供するため、決して利用しないように注意してください。
以下は、ゾンビの数が最も多い都市のランキングです。
最もゾンビの数が多い世界都市トップ5
1. 南アフリカ、ヨハネスブルク
2. 南アフリカ、ケープタウン
3. ポルトガル、リスボン
4. インド、ニューデリー
5. インド、バンガロール
米国内で最もゾンビの数が多い都市トップ5
1. カンザス州カンザスシティ
2. ミネソタ州セントポール
3. ミズーリ州セントルイス
4. カリフォルニア州サクラメント
5. バージニア州リッチモンド
カナダ国内で最もゾンビの数が多い都市トップ5
1. ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
2. オンタリオ州トロント
3. マニトバ州ウィニペグ
4. アルバータ州カルガリー
5. ケベック州モントリオール
ゾンビPCの一般的な症状は、以下の通りです。
・ PCの動作が遅くなります。
・ 起動時に、通常時にはない動作が見られます。
・ ウイルス対策ソフトが無効に設定されます。
・ 見知らぬ受信者から、「オンラインに接続していない」あるいは「休暇中である」という自動応答メッセージが送信されてきます。
・ 本来の数を超えるタスクが、PC上で実行されています。
・ PCがフル稼働しています。
ゾンビから身を守る方法
ゾンビは何の前触れもなく自宅や職場に侵入し、バーチャルおよび現実のコミュニティを広範囲に破壊します。このようなゾンビから身を守るためには、スパムは開かずにそのまま削除し、疑わしい提供元からのプログラムをインストールせず、不審なWebサイトからソフトウェアをインストールしないように注意する必要があります。また、包括的なセキュリティソフトをインストールした上で、常に最新の状態に保ち、「自動更新」機能を有効にしておくことも有効です。