ATMに迫るセキュリティ脅威

今日、全世界で220万台のATMが設置されており、2015年にはその台数が約300万台になると予想されています。その一方で、ATMスキミング事件はデータ窃盗犯罪の3割を占めており、米国だけで1日当たり約35万ドル、年間で10億ドル以上が被害に遭っています。

現在、ATMIA(自動預け払い機産業協会)では、廃棄されたATMによってもたらされるセキュリティ脅威への対策を試みており、ATMの設置者に対して使わなくなったATMを処分するときには十分な注意を払うように呼びかけています。実際、廃棄されたATMには、記録されたカードデータが残っている場合が多く、犯罪者が捨てられたATMのセキュリティ機能を研究して、スキミングの技術を磨くことも可能です。また、廃棄されたATMの外観をそっくりまねたプラスチックのカバーを作成し、スキミング機材を偽装する犯罪者も存在します。

海外では、中古のATMがeBayなどオークションサイトなどで売買されおり、それらが歩行者の多い様々な場所に設置されることもあります。このような中古ATMは、自動車のバッテリーや近くのコンセントから簡単に電源を取ることができると同時に、クレジットカードのデータを読み取ってデータをコピーするように設定されています。

このようなATMスキミングから身を守るためには、自分のクレジットカードやデビットカードの取引明細書を少なくとも2週間に1回はオンラインでチェックし、不正な取引を見つけたら即座にクレジットカード会社や金融機関に申し立てを行いましょう。また、ATMを利用する際は、ワイヤー、テープなどの不審な物が付いていないか、ATMの外観に何か不自然な様子がないか確認してください。海外でATMを使用する場合は、できる限り信頼できる安全な場所に置いてあるATMを利用することを心がけましょう。最後に、暗証番号を入力するときには、忘れずに片手でキーパッドを隠し、覗き見されないよう、注意をお願いします。

※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Security Threat Concerns ATM Industry

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速