DefCon Kids開催の意義:セキュリティ教育は青少年から

ラスベガスで8月6日から7日にかけ、「DEFCON Kids」が開かれました。DefCon Kidsは8~16歳の子供にハッカーのノウハウに関連するスキルや知識を紹介するために企画されました。会場では、駆け出しのハッカーが、親と一緒に、Googleのハッキング、はんだ付けの基礎、TCP/IPパケットのキャプチャと解析、暗号学入門などのワークショップに参加していました。ジョニー・ロング(Johnny Long)、クリス・ハドナギー(Chris Hadnagy)、ディビアント・オーラム(Deviant Olam)といったセキュリティ業界の有名人が、これらのスキルを実践的に教えました。さらに、NSA(国家安全保障局)、DHS(国土安全保障省)などの連邦機関が文献、動くエニグマ暗号機などの展示品を提供し、講演者を派遣しました。

カンファレンス初日には、DefConに初参加する保護者が見られ、個性に富んだ参加者を眺めながら、これで良かったのか悩む父親や母親が子供をそばに引き寄せていました。一方で、子供たちの様子は違いました。彼らは、ハードウェアのハッキングやピッキングのコーナーを横切るたびに、目を輝かせていました。不安を乗り越えようと、子供たちはソーシャルエンジニアリングのスキルを駆使し、一緒にやってみようと説得していました。初めてトランジスターを回路基板にはんだ付けしたときの発見のパワーによって、親の警戒心は誇りと喜びに変わりました。すぐに親も積極的に参加するようになり、子供たちのあとを追いながら、見識を分かち合っていました。DefCon Kidsは、子供たちの安全を確保するため、監視された環境を提供しながら、子供たちが親に働きかけ、一緒に発見の旅に出られるように企画されていました。

DefCon Kidsが意図した通り、DefConは子供たちにとって遊びの場となりました。この感情は周囲に広がり、最終日には、筋金入りのハッカーも興奮している模様が見受けられました。そしてハッカーたちは、これらの若い発見者たちの束の間の指導者になることに喜びを見出していました。

DefCon Kidsの導入は、学生、専門家、さらには子供たちの間でサイバーセキュリティ教育の重要性が高まっていることを浮き彫りにしています。U.S. Cyber Challengeの記事によると、サイバーセキュリティの仕事は今後10年間で急成長する分野のひとつです。DefCon Kidsは、若いプロが将来、セキュリティ専門家を常に脅かし、ますます高度化するサイバー攻撃に対抗できるよう、青少年のサイバーセキュリティスキルを開発していく一助となるでしょう。

※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Security Awareness Education Begins with the Youth

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
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■ 課題への対応
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■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速