先日、アンディ・フィッペン(Andy Phippen)教授の研究により、生徒がFacebookやTwitterなどのWebサイトで教師に嫌がらせを行っていた事例が複数判明したというニュースが報道されました。現在、世界中で数多くの教師がインターネットで匿名の嫌がらせが受けており、Association of Teachers and Lecturersが行った調査によれば、オンラインでの嫌がらせを経験した教師からの相談が著しく増加しているとのことです。
これまで長い間受け継がれてきた、教師への尊敬と畏怖はどこにいってしまったのでしょうか。あるいは、インターネットを使用するときの倫理やマナーを、子供に学ばせる必要があるのかもしません。では、子供たちにインターネットを使用するときの倫理について教えるのに相応しい人は誰でしょう。多くの方が「子どもの親」を思い浮かべると思いますが、これらの事例の26%で、親が教師への嫌がらせに関わっていたことが明らかになっています。インターネットを使用するときの倫理を理解していない限り、インターネットの匿名性は、容易にオンライン倫理の低さに結びついてくることでしょう。では、親はどのように子どもに教育したら良いのでしょうか。
まずは、子供がPCをいじくり回し始めたら、物事の善悪を教えてください。不正な行為に子どもが関わらないよう、好ましくない行動を子どもが取ったら、きつく叱って下さい。好ましくない行動としては、他人のメールを盗み見ること、友達に匿名のメッセージを送信してからかうこと、いじめに加わることなどがあげられます。
もし、子どもがこれらの行動を継続して行うようであれば、問題を自宅で子供と話し合い、問題点を見極め、直接話し合ってください。メールやツイートなどで間接的に注意するのは、余り手法として好ましくありません。直接話し合っても満足できない場合は、より権限のある機関に問題を持って行ってください。直接対話で問題をより良く解決することで、子供は責任を持って行動することを学ぶことでしょう。なお、適切なソフトウェアをインターネット接続デバイスにインストールすれば、子供が書き言葉によるコミュニケーションで不適切な言葉を使った場合、子供のオンラインでの行動を常に監視することが可能になり、万が一悪いことをしたときに正すことができます。
今後、学校と教育者にとって、インターネットの価値とマナーを子供に教え、安全にインターネットを利用できるようにすると共に、他者のプライバシーを尊重しソーシャルメディア上でも責任ある行動を取ることを学ばせることは、大きな課題となるでしょう。
※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Computer Etiquettes in Schools