Instagramには、3億人を超えるユーザーによって1日当たり平均7000万枚の写真が投稿され、25億回「いいね」ボタンが押されています。Instagramの使用者は増加の一途をたどっています。ティーンエイジャーの母親はこの素晴らしいソーシャルハブを見て微笑み、うなずきます。結局、この写真ベースのソーシャルネットワークは、使うことも見ることも楽しいものですが、一番の楽しみは子供の様子を知ることができることです。
しかし、トゥイーン(8~12歳の子供)とティーン(13~19歳までの若者)に対するInstagramの影響が急激に高まっているので、特にティーンの心身にもたらしうる危険性もますます大きくなっています。
ここでは、子供がInstagramを使用する上で注意すべきことを手短に紹介します。
- 大量の完璧な写真の過度な影響
FacebookやTwitterと違い、Instagramはユーザー主導で管理されているより洗練されたネットワークです。自分の個人ブランドを管理するように、ユーザーはあまり頻繁に投稿せず、アプリの写真フィルタを使用して一番見栄えのよい写真のみを投稿します。Instagramを活用する企業にとっては、この特徴は効率的ですが、Photoshopで加工された完璧な写真が果てしなくフィードに流され続けられるため、ティーンは現実というよりもイメージで他人を認識するようになります。他人の写真と絶えず自分を比較してしまい妬みも生まれるため、ティーンの自尊心が損なわれてしまうこともあります。写真編集アプリとこれらのアプリが現実にもたらす歪んだ影響について話し合いましょう。また、自撮り写真の投稿についてもどれ位の頻度だと行き過ぎかを話し合ってください。虚栄心、慎ましさ、謙遜の賛否を話し合う良い機会にもなります。 - 依存症
Instagramは、トゥイーンとティーンにとって年中無休の人気投票で、果てしなく続く市長選キャンペーンのようなものです。写真が多くの「いいね」を獲得すれば、ティーンエイジャーは支持されて自分に存在価値があるような気分になり、写真が気に入ってもらえなければ被害者意識を持ってしまうかもしれません。子供と話し合って、健全に物事を捉える力を養い、オフラインの世界や緊密な関係の中で子供の価値を見出せるように支援してください。 - プライバシー設定
子供のアカウントが「プライベート」に設定されていなければ、子供の写真やビデオがInstagramのパブリックフィードに表示されてしまいます。子供の設定を確認するとともに(簡単で1分もかからない作業です)、友達リストもチェックしましょう。定期的に子供の投稿を確認してください。それと同様に、誰がコメントをしているか、その口調、ハッシュタグの使用状況を検証することも重要です。 - ハッシュタグの検索
ハッシュタグ(#)が使用されている場合、ハッシュタグはInstagramで検索可能なので、子供のアカウントがプライベートに設定されていない場合には子供の写真が他人にも表示されてしまう可能性があります。つまり、(ハッシュタグを使って)同じ関心を共有する見ず知らずの人が子供に接触する可能性があります。 - 気がかりなハッシュタグ
一部のInstagram利用者は、#ana、#thinspro(拒食症)、#nsfw #XXX #Instasex #kiksex(性的に挑発的または露骨な画像)、#sue、#secretsociety123(自殺/自傷行為)、#bodycheck、#ed(摂食障害)、#cutting #self-harm(自傷)、#dv(家庭内暴力)、#abuse(性的虐待)などのハッシュタグを使用することにより、投稿の過激さと危険さを隠します。子供のアカウントと、その関係者にこうした危険信号がないかを確認するようにしてください。 - フォトマップ
子供の位置情報サービスがオフに設定されていることを確認してください。オフでない場合、Instagramの位置情報機能は非常に優れているため、ユーザーの番地まで特定することが可能です。誰でも写真が投稿された時間、日付、場所を拡大表示できるため、ユーザーの場所を特定することができます。 - ダイレクトメッセージ
子供のInstagramフィードの内容にまったく問題がないと思われる場合でも、いくつかの事項を確認してください。子供のInstagramインボックスには他の友達のグループが含まれている可能性があります。メールやチャットのように、Instagramのダイレクトメッセージ機能により、ユーザーはパブリックフィード外でチャットを行うことができます。
※本ページの内容は McAfee Blog の抄訳です。
原文: 7 Things to Look for on Your Teen’s Instagram
著者: Toni Birdsong (Family Safety Evangelist for Intel Security)