米国メディアのTwitterアカウントに対する大規模攻撃

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 先日、トルコのハッカー集団「Ayyildiz Tim」が、トルコの政治的プロパガンダの拡散を目的として、著名人の公式Twitterアカウントを乗っ取った攻撃が報道されましたが、この攻撃がこの24時間(ブログ執筆時)で急激に進化したようです。マカフィーの専門調査チームであるMcAfee Advanced Threat Research(ATR)が新規の攻撃について調査したところ、1月13日にインド国連大使のTwitterアカウントが乗っ取られ、パキスタンやトルコを支持するような投稿が拡散されたことが判明しました。


 この攻撃は単発だと思われましたが、間もなく標的型攻撃に変化したことを、パートナーのSocialSafeGuard社との協力の下、確認しました。
 SocialSafeGuard社のテクノロジーとマカフィーの脅威研究者が協力し、まずこの攻撃を時系列でまとめました。

 乗っ取られた各Twitterアカウントは、それぞれの攻撃から数時間以内に復旧されています。アカウントが乗っ取られると、攻撃者はアカウントの連絡先に自らの理念に関するプロパガンダをダイレクトメッセージで送るか、リンクを送りつけクリックさせてフィッシングサイトに誘導し、Twitterの認証情報を収集します。そのサイトURLの一例が、hxxp://fox-news.medianewsonline.com/です。このページは以下のようになっています。

ソース コードを見ると、何カ所かトルコ語の部分を確認できます。フィッシング サイトに使用されているドメインに注目したところ、他にも登録されているサイトを発見しました。たとえば、以下のサイトです。

•mypressonline.com
•official-twitter-jp.mypressonline.com
•feedbac-verifv.mypressonline.com


 この攻撃の首謀者は誰でしょうか。メッセージには、トルコのハッカー集団「Ayyildiz Tim(AYT)」による攻撃であると記載されています。この集団は2002年に結成され、トルコの国家的イデオロギーを奉じています。以下の例では、米国の有名なニュースキャスター/コメンテーターであるグレタ・ヴァン・サスターン氏のTwitterの背景画像が、このハッカー集団が使っている壁紙のひとつに変えられているのがわかります。

 特にジャーナリストやその他の著名人は、以下の対策を講じて自身のアカウントを守ることをお勧めします。

 この集団の戦術のひとつとして、ダイレクトメッセージ機能を利用し、他の著名なTwitterアカウントと通信していることを確認しています。また、乗っ取られた著名人のアカウントから、プライベート メッセージ履歴や、プライベートの電話番号やeメールなどの機密情報にもアクセスしている証拠が確認されています。知人や信頼できる人からのメッセージであっても、それは本人からのメッセージではない可能性があることに注意しましょう。不正コンテンツへの誘導を企むメッセージかもしれません。

 そのリンクをクリックしても問題ないかどうかは、必ず別の方法で確かめてください。

※本ページの内容は、2018年1月23日更新のMcAfee Blogの内容です

原文:Twitter Accounts of US Media Under Attack by Large Campaign
著者:Christiaan Beek / Raj Samani

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速