マカフィー製品を装う、偽のセキュリティソフトウェア-2

偽のセキュリティソフトウェア

先日、McAfee Blogでは、正規品のルックアンドフィールを真似した偽のセキュリティソフトウェアとして、マカフィー製品を真似した、「MaCatte製品」を紹介しました。ただし、偽セキュリティソフトが真似をするのは、ルックアンドフィールだけではありません。中には、ファイルのアイコンやプロパティといった目に見える特徴を真似することで、「ソフトが本物である」とユーザーに信じ込ませる、より巧妙なものもあります。今回はその一例として、マカフィーのアイコンを真似し、マカフィー製品を模倣した「AntiVirus Pro 2010」について紹介しましょう。

偽のセキュリティソフトウェアは、ユーザーを守ってくれるという錯覚につけ込みますが、実際に防護は行いません。「他の正規のソフトウェアのアイコンや、企業情報といったプログラムファイルリソースになりすますもの」というのが、偽セキュリティソフトウェアに対する共通認識です。そして最もなりすましのターゲットになりやすいリソースとしてあげられるのは、企業情報や、「calc.exe」、「notepad.exe」などのプログラムアイコンといった、マイクロソフト社のファイルプロパティです。その他、Windowsのフォルダのアイコンもターゲットにされるケースがあります。

PCにそれ程詳しくないユーザーは、ファイルのアイコンやプロパティといった目に見える特徴を根拠に、「プログラムが本物である」と簡単に信じてしまいます。そのため、偽のセキュリティソフトウェアの多くが、これらをPCに侵入する際の入口として使用しています。今回紹介する例は、マカフィーのアイコンになりすまし、ユーザーにマカフィー製品だと信じ込ませる製品です。

以下に、FakeAlert-XPSecCenterのスクリーンショットを何点か紹介します。

このようななりすましの手法は、一般的にソーシャルエンジニアリングと呼ばれています。結論としていえることは、見た目だけを信じてはいけない、ということです。ファイルプロパティのリソースアイコンであれ、企業情報であれ、その見た目だけで全てを判断してはいけません。なお、この偽のセキュリティソフトウェアは「AntiVirus Pro 2010」という製品名ですが、実際は「FakeAlert-XPSecCenter」(別称「WinreAnimator」、ほか別名多数)の亜種にすぎません。マカフィー製品を装ったマルウェアは、その他にも沢山ありますが、いずれの製品にも騙されないよう十分に注意してください。

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速