オンライン賭博へ誘導する、「無料提供」メールに注意

先日McAfee Blogでは、「無料提供」メールの一例として、「iPadが無料で手に入る」と称する詐欺メールについて取り上げました。このような詐欺は、TwitterやFacebook、インターネット上で、広まっており、その対象製品も無料のiPadだけではなく、イケアの1,000ドル分のギフトカードなど、様々な種類があります。イケアギフトカード詐欺には、約4万人のFacebookユーザーが騙されたといわれており、3月には同様のサービスに7万人が騙され、被害を受けたと報告されています。

このような無料提供サービスは、すべて偽物ですので、よく注意してください。犯罪者は、今後のスパムキャンペーンのために、名前や住所、メールといった個人情報を収集することを目的にしています。また、ユーザーを宝くじサイトといったオンライン賭博サイトに誘導して、オンラインインスタントゲームやスクラッチゲームのプレー料金を入金するよう誘導するケースもあります。

McAfee Labsでは、このようなサービスを10件ほど追跡しましたが、いずれもユーザーの国に応じて選択された、同一のWebサイトへ、最終的にたどり着きます。このサイト上には、iPadやギフトカードといった当初のサービスは、いっさい記載されていません。犯罪者は、ユーザーに関心を持たせ続けるために、様々なウィンドウやポップアップにより大量の当選者を知らせてきます。このサイトへは、アカウントを開設し少額の前金を入金するだけで、簡単に登録することができます。

このような一見、魅力的に思えるサービスには、多くのユーザーが騙され、誘い出されます。偽広告キャンペーンが始まって以来、オンラインカジノを始めとする、不審なオンライン賭博サイトへのアクセスは急増しています。

McAfee Labsでは、ためしにチャットウィンドウ経由で担当者に連絡を取ってみました。「詳細な連絡先を入力すると、偽広告サービス(URL例:your-free-apple-ipod)からオンラインカジノへと、いつもリダイレクトされてしまう」と説明しましたが、先方からこの件に関する説明は一切なく、「弊社のゲームに関心をお持ちの場合はご登録ください。登録料は5ユーロです。登録されないのなら、ごきげんよう」と返信があっただけでした。なお、返事の最後はスマイルマークでした。

日本国内におけるオンライン賭博やオンラインカジノの運営は違法ですが、経営者が海外で政府の許可を得て運営しているサイトは世界に多数存在しており、誤ってアクセスしてしまうケースも十分に考えられます。このような魅力的に思える無料提供サービスのオファーを受け取った場合は、釣られて詐欺のターゲットとされないよう、よく気を付けてください。

 

 

 

 

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速