コンピューティングを支える3本の柱

※本記事は、マカフィー社 CTO兼エグゼクティブバイスプレジデント George Kurtzによるものです。

マカフィーがインテル社によって買収される正式契約を締結したというニュースについて、すでに耳にしていることと思います。今回の買収により、セキュリティはコンピューティングにとって、「電力効率に優れた性能」、「インターネット接続」と同じくらい重要だということが明らかになりました。マカフィーとインテル社が力を合わせることで、世界中の個人、企業の保護が大幅に強化され、画期的なセキュリティの革新につながっていくことでしょう。

インテル社はこれまで、電力効率に優れた性能とインターネット接続に注力してきました。インテル社の名前は「革新」と同義になっていますが、この度の買収により、3本目の柱としてセキュリティを加えました。「なぜ?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、答えはシンプルです。悪質なマルウェアの蔓延に対処する中での現在の課題を考えると、ソフトウェアをシリコンレベルに近づけることで、個人、企業に本当の利点を提供できるようになるからです。両者の合併により、サイバー犯罪者との勝負の流れを変え、マルウェアの蔓延を食い止めることができるのは、インターネットの将来に対してすばらしいことといえるでしょう。

買収の完了後、マカフィーはインテル社のソフトウェア&サービスグループの1事業部門になります。一般的にはハードウェア会社と考えられているため、インテル社にソフトウェアグループがあることに驚かれるかもしれませんが、実際、マカフィーの買収は、インテル社による、組み込み・モバイルソフトウェアのリーダーだったWind River社の買収に沿うものです。

ATM、プリンター、デジタルコピー機、車など、幅広いデバイスを防護するマカフィーの戦略は、Wind River社の組み込みとモバイルソフトウェアを実行している、IP対応のモバイルおよび組み込みデバイスの管理・防護強化を推進します。また、マカフィーが昨年買収したSolidcore社の、数百万台の組み込みデバイスを防護している、ダイナミックなホワイトリスティングテクノロジーにも合致します。

まだまだ、ごく初期の段階ですが、あらゆるプラットフォームで世界トップクラスの防護を実現するという両社の取り組みは、今後も積極的に続いていくことでしょう。

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速