Facebook、大半のスパムは友人から

一般的にFacebookのスパムは、全てゲームやくだらないアプリケーションなどを利用しているFacebookユーザーからのものであり、友人からスパムが送られてくることはないと思われています。その一方で、実際にFacebookで最も破壊的な広告形態の一つは、認めたくはありませんが友人によって送信されるスパムです。今回は、この「ウォールスパム」に関してある事例を紹介することで、どのような経路で結果的に大量送信されるか、その経路について解説したいと思います。

ウォールスパムの大量送信は、以下のような投稿を友人から受け取ることから始まります。内容は、よくあるうまい話であることが多いです。

このページは、FBMLアプリケーションを使用してタブのコンテンツをレンダリングしており、このタブがデフォルトで表示されます。まずはメールの通りファンになって、次のステップを見てみましょう。

まずは、このような投稿がウォールに表示されます。

Facebookのウォールスパムは、友人から友人へと急速に広がり、ウイルスのように約50万人ものファンへと拡大していきます。

それでは、ファンになった後はどうなるのかを見てみましょう。

クリックしてみます。

シークレットコードがあるので、クリックしてみます。

このJavaScriptは、急速に広めることを意図して制作されたFacebookのページで、よく見られるものです。この「招待」ポップアップは、全ての友人を選択し送信対象としています。このポップアップが表示された場合、そのほとんどが、何らかのオンライン詐欺に関係しているといってもいいでしょう。McAfee Labsでは、これらのポップアップが表示された場合、対応しないように注意を呼びかけています。

ファンになり、ウォールに投稿した後も、ページを「共有する」よう、再確認されます。

内容は確認していませんが、一般の人は共有しようと思い、クリックしてしまいます。

友人が「結構です」と断ってくれればとも思いますが、すでに50万人のファンがいるため、友人が断ることは基本的にありません。

クリックすると、JavaScriptのブロック解除を要求されます。

クリックすると、広告ブロックのブロック解除を要求されます。

ようやくビデオにたどり着きました。

以上が、ウォールスパムの送信経路です。Facebookのスパムは少々複雑で、ほとんどは友人から始まります。

最後に、ウォールスパムを防ぐためのヒントを紹介します。友人になるのは、信頼できる知人だけにしましょう。友人が使っているくだらないアプリケーションは全て非表示にすると共に、どんなファイルでも世界中で共有しようとする友人を非表示にすることを勧めます。特にアプリケーションを許可する前に、本当に許可するべきかどうか、真剣に考えましょう。そして、ウォールの左下にあるスパム報告機能を使って、スパムを報告してください。

厄介なことに、最終的にたどり着くビデオには本当におもしろいビデオがあるため、スパム送信者が嘘をついたことにはなりません。しかし、一般的なユーザーが最後までたどり着き、ビデオを視聴するケースは非常にまれだと考えられます。

関連記事

関連情報

※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Facebook Users Suffer From ‘Fram’

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速