パスワード盗難に遭わないために

強力なパスワードを作成して覚えることは、非常に退屈かつ面倒なことです。毎日、覚えておかなければならないこと、取り組まなければならないことが多すぎるため、必要なときに忘れていることがないようにパスワードを単純なものにすべきだと、多くの人は考えています。しかし、これは大きな間違いです。ソーシャルネットワーキングサイト、ネットバンキング、電子決済のアカウントなど、次に新しいWebアカウントを作成する際には、パスワードの設定に時間をかけましょう。

調査結果によれば、消費者の79%がパスワードに自分の名前や誕生日、結婚記念日を使うなど、リスクの高いパスワードを使用しています。またその多くが、メールやオンラインバンキング、ショッピング、ソーシャルネットワーキングサイトを含む重要なアカウントに、同じパスワードを使い回しています。その他、パスワードを提供/販売しているオンラインサイトから「良い」と評価されているパスワードを選ぶ人も少なくありません。

その一方で、ハッカーもテクノロジーの知識を深めており、実際にパスワードはオンラインセキュリティにおける最大の弱点となっています。 所であり、犯罪者はターゲットユーザーのパスワードを推測し、PCやアカウントに侵入しようとします。また、一般的な単語などの情報のデータベースから繰り返しパスワードを推測できる自動化プログラムも多く存在しています。

たとえば、「arvind61」というパスワードについて考えてみましょう。これは弱いパスワードの典型的な事例です。ユーザーまたはユーザーに近い人物がArvindと呼ばれており、生まれ年が1961年である可能性が非常に高いことが、容易に推測できます。賢いハッカーは、パスワードから多くの個人情報を見つけることができます。

また、メールとATM口座に同じパスワードを使用することも避けて下さい。ハッカーがパスワードのクラッキングに成功した場合、その情報を利用して、口座番号、クレジットカード情報など、金融データが保存されているターゲットのアカウントにアクセスするために約30%の時間を費やすことが明らかになっています。

パスワード盗難に遭わないために:

  • 重要なアカウントごとに、異なるパスワードを作成してください。オンラインの窃盗犯に対する防御の最前線になります。
  • 自分の名前や誕生日をパスワードに使用することは、絶対に避けて下さい。
  • 理想のパスワードは、アルファベット、特殊文字、数字を組み合わせた8~10文字以上のパスワードです。
  • 文字や文字列の繰り返しは避けて下さい。同じ文字の繰り返しは、自動プログラムにより簡単に発見することができます。
  • パスワードの変更は、定期的に行って下さい。
  • アカウントやパスワード情報をPCに保存しないでください。
  • 公共のPCや他人のPCを使う場合、「パスワードを記憶する」のチェックを外してください。
  • 決して、他人にパスワードを教えないでください。もし教える必要があった場合は、後で必ずパスワードを変更して下さい。
  • パスワードを複雑にし過ぎないよう、気をつけて下さい。複雑過ぎて覚えられないパスワードは、必要以上の労力が要求され、結局は逆効果となります。

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速