※本記事は、マカフィー社コンプライアンス担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、Stuart McClureによるものです。
2月、マカフィーは、非PCデバイス向けのセキュリティソリューションを開発、販売、サポートするため、ウインドリバーと提携することを発表しました。この度、組み込みデバイスおよび非PCデバイス保護に向けた両社のパートナーシップで、アップデートがありましたのでご報告致します。
マカフィーでは、VirusScan EnterpriseやHost Intrusion Prevention、ePolicy Orchestrator (ePO)<などの各種マカフィー製品に、共通のコンポーネントとしてCommon McAfee Agent (CMA)をインストールしています。この共通コンポーネントは、McAfee Common Framework サービスという共通のフレームワークにて動作しています。この度、マカフィーは、Wind River Linux用に新たにCMAをリリースしました。その結果、マカフィーのePOコンソールに接続することで、サーバー、デスクトップ、ラップトップ、モバイルデバイス、データベース、さらにはプリンター、SCADAシステム、医療機器、POSシステムなど、Wind River Linuxを搭載している組み込みデバイスのセキュリティの全容をひとつのコンソールで確認することが可能になりました。
これまで、プリンターのような組み込みデバイスは基本的に一方通行であり、データはプリンターに送られるだけで、レポートが返されることはありませんでした。しかし、5年後には、500億台のIPデバイスの大半が組み込みデバイスになると予想されています。今後は、CMA for Wind River Linuxにより、ポリシーやタスクをプリンターに送信し、データを収集することで、中央のコンソールにレポートを返信することが可能になります。ウイルス対策、ホワイトリスティング、Global Threat Intelligence(GTI)のような新しいマカフィーテクノロジーを導入する場合、ePOとCMAを使用することで、簡単に配備および管理することができます。これは、組み込みデバイスに対する包括的なセキュリティ提供に向けた、第一歩ということができるでしょう。
組み込みデバイスのネットワーク対応が進む中、IT管理者はデバイスのセキュリティレベルが適切かどうか知りたいと考えており、PCを管理するコンソールと同じものを使用して、これらのデバイスでポリシー管理したいと思っています。そして今回のCMA for Wind River Linuxのリリースにより、IT管理者は、すべてのデバイスのセキュリティをePOの一つの画面で確認することが可能になりました。現在、急激に拡大しつつある組み込みデバイス市場に対し、マカフィーとウインドリバーは今後も連携し、専用セキュリティおよび管理ソリューションの提供を目指します。
関連情報
マカフィーとウインドリバー、非PC デバイスでのセキュリティ保護に関する戦略的合意を発表(2月18日プレスリリース)
※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Boldly Going Beyond The World Of PC’s