親を「ウザい」と感じさせることなく、オンラインで子供たちの安全を守るには

マカフィーでは今年、十代の若者によるオンライン活動の実態調査を発表しています。調査では、対象となった親の80%が、自分の子供は年齢にふさわしくないコンテンツにアクセスしていないと考えており、一方子供たちの67%が、親は自分がネット上で行うことの全てを把握していないと答えていることが明らかになっています。そして、30%以上の若者が海賊版のコンテンツを入手したことがあり、6%がネット上で知り合った人物と実際に会ったことがあると答えています。デジタルネイティブと呼ばれる世代を子供に持つ現代の親にとって、オンライン活動においても子供たちを守る必要性が高まっていることは明白です。しかし、そのために何かができるか、またどうしたら子供たちと上手にコミュニケーションをとれるかと、悩まれる方も多いのではないでしょうか。

子育ての専門家であるジャスティン・クールソン(Justin Coulson)博士は、「コンピュータの電源がついている。子供たちは何をしているのか?」という最近の記事で、人間の前頭前皮質(人間の脳で実行機能や将来の計画を司る部位)は20代前半にならないと完全に発達せず、したがって十代の子供たちが危険の概念を本当の意味で理解することはできないと説明しています。

まず以下にオンラインで子供の安全を守るのに役立つ初歩的なヒントをご紹介します。

  1. オフラインの世界と同様に子供を教育する
    • オンラインでもマナーと相手に対する敬意が大切であることを伝えましょう。自分が他人にして欲しいと思うことを他人にもしてあげましょう。
    • 自動車の運転やスポーツの文脈で安全性について話すように、テクノロジーの安全性についても会話を持ちましょう。また、オンライン上の友人は本当の友人とは限らないと説明してください。
    • デジタル世界でも自分の評判の重要性について説明してください。ネットは他人が見ているので、投稿するときには責任ある選択をすることが重要であることを理解させましょう。
    • 子供たちがネットいじめに遭ったり、またはネットいじめを目撃したりした場合は、自分や学校の先生に助けを求めるようにしっかり言い聞かせてください。黙って傍観し、何もせずに事態を見過ごすのではなく、友達のために立ち上がるように教えましょう。
  2. テクノロジーを味方につける
    • 「十代のオンライン活動の実態」調査によると、70%の親が保護者機能の優秀性を認めていながら、実際に使用しているのは32%でした。
    • 使用しているセキュリティソフトウェアが総合的なもので、ウイルス、スパイウェア、ハッカーの攻撃に対する保護が万全であることを確認してください

また、クールソン博士は、十代の神経発展の段階では、大人が有無を言わせず一方的に指図しようとすればするほど、禁断の果実、つまりこの場合はインターネットが魅力的に見えてしまうとも指摘しています。したがって、親が熱心に指導しようとすればするほど、彼らの邪魔をしていると感じさせてしまう可能性があるのです。

では、どうしたら親が自分のネット利用を束縛していると感じさせずに、オンラインで子供たちの安全を守れるのでしょうか。以下にいくつかのアイデアをあげておきます。

  1. 子供のネット世界に関わる
    • ご自身もインターネットに親しみ、十代の持つオンライン世界について知ってください。
    • MSN、Facebook、Skype、Google+、Tumblrといったお子さんが使っているサービスで、自分用のアカウントを取得してください。そうすれば彼らの世界に入っていきやすいでしょう。
    • Facebookでお子さんの友人になり、最近の投稿やお子さんの友人をチェックしましょう。
  2. コミュニケーションについて
    • お子さんがコンピュータに詳しいからといって、オンライン上の危険性について十分理解されているとは限らないことを認識してください。
    • 80%の親は、子供たちとネットの世界について会話を交わしているという結果が出ていますが、常にさらに奥まで踏み込んでいくべきです。
    • 決して「インターネットを一切使わせない」などと脅してはいけません。そうすると、インターネット上で問題が起こったとしても、子供たちはあなたに相談できなくなります。
    • 何かあったらあなたに相談するように、また例え問題を起こしてしまったとしても、それによって大変なことにはならないと伝えて、安心させてください。
  3. 子供と一緒にルールを作る
    • お子さんと一緒に、インターネットの使用時間を決めましょう。
    • 制限や束縛が多すぎると、「禁断の果実」がさらに魅力的になってしまいます。
    • 子供がインターネットで閲覧しても良い情報と閲覧するべきではない情報について話し合いを持ってください。
    • 保護者機能を使って制限を管理することを検討してください。

※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Keeping Your Teen Safe Online – Even When They Don’t Want Your Help!
What Can You Do To Keep Your Teen Safe Online?

[レポート]クラウド環境の現状レポートと今後 ~クラウドの安全性の状況と実用的ガイダンス

 マカフィーでは、1,400人のIT担当者に年次アンケートを実施し、クラウド採用状況やセキュリティについて調査しました。
 調査の結果、クラウドの採用とリスク管理への投資を増やしている組織がある一方で、クラウドの採用に慎重なアプローチをしている組織が多いことがわかりました。
 本調査では、クラウドサービスの利用状況を分類し、短期投資の確認、変化速度の予測、重要なプライバシーおよびセキュリティ上の障害物への対応方法の概要を示しています。

 本レポートでは、クラウドの現状把握と今後の方向性、クラウド対応の課題やポイントを理解することができます。

<掲載内容>
■ 主要調査結果
■ 調査結果から言える方向性
■ 課題への対応
■ 変化への対応力
■ 考慮すべき点:安全なクラウドの採用で事業を加速