今年は年末年始のプレゼントとして、タブレットやスマートフォンを欲しがる人が多いと予想されます。ただここでお勧めしたいのは、新しいデバイスには個人情報、連絡先、写真、アプリケーションをすぐにロードせず、一度よく考えることです。通常、こういったデバイスは無防備で、オンラインの脅威にさらされて個人情報が盗み出される可能性があります。
サイバー犯罪者は、より多くのデバイスやプラットフォームをターゲットにするため、新しいデバイスが市場に登場し、広まるにつれて活動を広げています。McAfee Labs™によると、スミッシング(テキストメッセージによるフィッシング)、Windows、Mac、モバイルデバイスに感染するマルウェア、悪質なモバイルサイトといった脅威が増加しています。これはAndroidの急増に伴った結果であり、Androidはモバイル端末の中で最も脅威にさらされているオペレーティングシステムとなっています。また、ワイヤレスデバイスも、安全でない公共のWi-Fiネットワークにて使用すると、ハッカーに乗っ取られる危険があります。
子どもたちは、iPad、Xbox 360、Nintendo Wiiなど、ゲーム機、エンターテイメントデバイスを手にすることが多くなりました。これらのデバイスは、みなインターネットに接続されており、マルウェアに感染する可能性があります。また、ゲームで遊ぶ際には、デバイスのパスワードを入力するだけで、数百ドル相当のアプリをダウンロードし、親の口座に料金が請求されるようにしてしまう危険もあります。
マカフィーのグローバルコンシューママーケティング担当バイスプレジデント、ギャリ―・デイビス(Gary Davis)は次のように述べています。
「今年のホリデーシーズンでは、ライフスタイルニーズの変化に合わせてデバイスを3台以上持つという傾向が加速すると思われます。一人当たり、一世帯当たりのデバイスの台数が増えれば、サイバー犯罪者にアクセスされ、個人情報やデータが盗み出される可能性も高くなります。本来、どのデバイスでも、攻撃や詐欺の危険なく情報を共有し、安心してデジタルライフを送ることができるべきです。このための最善の方法は、プレゼントなどで新しいデバイスを手にした際、すぐに個人情報を守るための時間を割くことです」
マカフィーでは、クリスマスから年末年始にかけて、デジタルライフとデバイスを守るための簡単な予防措置を提案しています。
モバイルデバイス
スマートフォンを標的とする脅威が拡大していること、またAndroidが最も狙われているプラットフォームであることを認識しましょう。
サードパーティ製アプリのインストールは慎重に行ってください。スマホが感染し、個人情報が共有される可能性があります。アプリのダウンロードは信頼できるアプリストアのみで行い、ユーザーのレビューに目を通してください。また、アプリ内課金、アプリがアクセスしようとする情報の種類にも注意してください。Android搭載のスマートフォンを狙う脅威はAndroid搭載のタブレットにも影響を及ぼします。
米国では、スマホユーザーの62%が、パスワードを使ってホーム画面を保護していません1。 パスワードやPIN番号を使って、スマホへのアクセスを制限してください。
「スミッシング」として知られるテキストメッセージによるフィッシングが増えています。絶対にテキストメッセージで個人情報を送信しないでください。また、定期的にスマホのデータをバックアップし、情報の復元、紛失したスマホの位置特定、紛失したり盗まれたりした場合にリモートロック、消去が可能な製品を使って、データを保護してください。
システム、アプリケーションのアップデートを適用しましょう
システムやアプリのアップデートが通知された場合は、すぐに適用してください。ほとんどの場合、アップデートにはセキュリティ修正プログラムが含まれており、デバイスの使い勝手が向上します。
不要なアンテナをオフにしましょう
4つの一般的なワイヤレス接続(携帯電話網、Wi-Fi、Bluetooth、GPS)をスマートフォンやタブレットで使用していない場合は、オフにしてください。オフにすることで、安全を確保し、バッテリー寿命を延ばすことができます。
ゲーム機
子どもがNintendo Wii、ニンテンドー3DS、PlayStation 3、Xbox 360など、新しいゲーム機、エンターテイメントデバイスを所有している場合、親はこれらのデバイスがインターネットに接続されていることを念頭に置き、子どもがインターネットの危険にさらされることがないよう、制限機能を設定してください。
暴力的なゲームから子どもを守り、デバイスを使える時間を制限できる、内蔵の保護者制限機能とWebフィルタリングツールを活用してください。また、Wi-Fi接続対応ゲーム機では、テキストのインストール、チャットやメールの送受信が可能なため、子どもが誰と遊んでいるか想定する必要があります。子どもの安全を守る方法について詳しくは、マカフィーの「家庭での安全なインターネット利用術」(www.mcafee.com/family)にアクセスし、「インターネットを安全に利用するための10のステップ」を確認してください。
WindowsおよびMac
インターネット検索やショッピングは安全に行いましょう。 McAfee Labsは、2012年第3四半期中、第2四半期から20%増となる4,340万の疑わしいWebサイトを確認しています。悪質なサイトにアクセスするのを防ぐため、どのサイトが安全または危険かを知らせるWebサイト安全性機能を必ず使用してください。
「スケアウェア」、「ランサムウェア」に注意してください。
スケアウェアは、偽のウイルス対策ソフトウェアをユーザーに「購入」させ、個人情報や銀行口座の情報を提供させるため、ポップアップ表示などによってコンピューターが感染していると信じこませます。また、ランサムウェアは多くの場合、ポップアップによって違法なWebページにアクセスしていると非難してきます。警察からの連絡であるとして、罰金を支払うまでユーザーのコンピューターをロックすると脅迫します。McAfee Labsによれば、2012年第3四半期中、ランサムウェアは43%増加しました。一方、スケアウェアも台頭を続け、1日100万人が被害に遭っていると推計されています。