皆さんの中で、スマートフォンという言葉を聞いたことが無い方は、まずいないでしょう。実際にすでに、ビジネスのみならずプライベートで、スマートフォンをフル活用されている方もいらっしゃるでしょう。このようにスマートフォンが進化し、様々な所で使われるようになるにつれて、日々の生活に欠かせないこれらのアイテムを紛失した場合の影響も大きくなっています。これからスマートフォンを使用する方に向けて、自分と自分の個人情報を守るための簡単なヒントを紹介しましょう。
現在、世界中で約40億台の携帯電話が使われており、うち10.8億台がスマートフォンで、30.5億台がSMSに対応していると言われています。また、電話としての機能はもちろんですが、スマートフォンは主にソーシャルネットワーキングに使用されている傾向があります。外出中のゲーム、ビデオやYouTubeの視聴、写真の閲覧と共有、TwitterでのつぶやきやFacebookのアップデートが当たり前のものになってきています。
その一方で、スマートフォンの使用で気になるのはそのセキュリティ脅威です。スマートフォンの紛失や盗難は日常茶飯事です。実際に警視庁のデータによれば、2010年の携帯電話の遺失件数は、過去最高の21万件超でした。もはや、スマートフォンを紛失すると、買い換え費用以上の損害を被ると言っても過言ではないでしょう。実際に私たちは、写真や連絡先、金融情報など、すべての個人情報をスマートフォンに保存しています。1台をプライベートと仕事の両方に使っていた場合、その影響はダブルパンチとなることでしょう。
スマートフォンに保存している貴重な個人情報を保護するため、今からでも実行可能な簡単な5つのヒントを紹介します。
- 他人と共有しない:決して、スマートフォンを他の人と共有しないでください。密かにスパイウェアをインストールされる可能性があります。
- 適切なパスワードを使用する:パスワードや暗証番号でデバイスを保護してください。特に、メールにアクセスする際には、推測されにくいパスワードが必要です。また、ATMの暗証番号などの機密データを保存しないようにすると同時に、スマートフォン内のデータは暗号化を行い、定期的にバックアップすると良いでしょう。
- 無料のWi-Fiを使用しない:銀行取引など、機密性の高い作業をするのに、公共の場所で無料のWi-Fiは、決して使用しないでください。使用しないときは、第三者は不正にアクセスできないよう、Bluetooth、Wi-Fiは無効化しておくべきです。Bluetooth設定は通常、デフォルトでオンに設定されているため、自分でオフに切り替える必要があります。また、Bluetoothを「隠し」モードに設定することも重要です。これにより、所有しているデバイス(ペアリングを行ったデバイス)以外のデバイスのアクセスを防ぐことができます。
- 不審なメッセージは開かない:メールの送受信やソーシャルメディアの使用に関して安全な習慣を身につけてください。ダウンロードは信頼できるソースからのみ行うと共に、不審なメールや見知らぬ人からのSMSの添付ファイルやリンクを開かないよう、注意して下さい。特にモバイルバンキングに関係するアプリケーションは、必ず企業の公式モバイルインターネットサイトからインストールしてください。
- セキュリティソフトを導入する:絶対数としては多くありませんが、スマートフォン、特にAndroid端末を狙ったマルウェアは増殖傾向にあります。これらの脅威から自分のスマートフォンを守るために、セキュリティソフト導入を検討してください。また、盗難や紛失時にデータをきちんと保護するために、スマートフォンのロック、メモリの消去、位置検索、データの復元を行うことができるソフトも有効です。
スマートフォンの爆発的な普及は、これからも続くでしょうし、また搭載される機能も更に高機能化をしていくと予測されます。使用の際に、そのセキュリティに対し多少の注意を払うことで、ユーザーは自分の生活をさらに豊かなものにすることができるでしょう。
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