インターネットは、現代のビジネスに幅広い恩恵をもたらしています。インターネットを利用すれば、小規模な企業でも世界中に企業メッセージや製品をアピールし、これまでにない機会を獲得することも可能です。さらに、クラウドは、オフィスに従業員がいなくても労働力の提供を実現するなど、インターネットをビジネスツールとして拡大し、新たな次元に引き上げる可能性があります。
しかし、恩恵を受けるためにはコストがかかります。特に小規模な企業は、コスト効果の高い方法でインターネットを活用しなければなりませんが、残念なことに、スパムメール等、さまざまな手法による悪質な行為による無駄なトラフィックが起きているのも現状です。
スパムメールは、倫理上問題のあるような広告に始まり、ウイルス、マルウェア、なりすまし、さらにはスピアフィッシングという高度なものまで進化しており、インターネット上でやり取りされるメールの大半を占めています。McAfee Labsの調査によると、メールの80%はスパムであることがわかっています。
このようなトラフィックの処理まで企業が行う事はありません。従業員の生産性を損なうだけでなく、インターネットの帯域幅を消費した分の費用を企業が負担することになります。多くの企業において、メールはWebトラフィックを上回り、帯域幅の大部分を占めているのが現状です。経営者は、効率的な事業の運営を認識されていると思いますが、実はこの迷惑メールに起因するコストの削減は簡単に行う事ができます。クラウドを活用すると、スパムメールが企業ネットワークに届く前に取り除くことができるため、コストを削減し生産性を向上させることができます。
2011年のIDCクラウドセキュリティ調査によると、メールのセキュリティ対策は、クラウドへの移行が増加していることがわかります。同調査では「企業の30%が、現在メッセージングセキュリティにSaaS(Software as a Service)を利用しており、23%が今後12カ月以内に試験的に導入、又は配備を計画している」1と回答しています。また、データ制御の面で大きなニーズのある企業については、ハイブリッドソリューションの導入というオプションもあります。クラウドで悪質なメールを排除しながら、社内のハードウェアを活用して、送信メッセージに対して包括的なセキュリティを適用することができます。
積極的に対策を講じ、不要なコストを抱え込まないようにしてください。
1 出典:IDC Worldwide Messaging Security 2011-2015 Forecast and 2010 Vendor Shares: Content is King(IDC世界のメッセージングセキュリティ2011~2015年の予測と2010年のベンダーシェア:コンテンツが最重要)、文書番号230800、2011年11月
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※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Lean Business in the Connected World