仮想世界で、何度も困難を乗り越えてゲームをクリアすることに取り憑かれるのか、ビデオゲームは子どもの年齢を問わず(一部の大人にも)、人気の娯楽です。実際のところ、最新のマカフィー調査によると、ゲームをすることがサイバーセキュリティー分野でのキャリア構築の役にたつかもしれないということも分かっています。しかし親も子もほとんどが、こういったゲームが家庭のネットワークの安全性に重大な脅威となりうることに気づいていません。現状を確認するために、当社はゲームに起因するリスクに対する消費者の認識について意識調査を実施しました。調査結果の主なポイントを見ていきましょう。
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オンラインゲームのセキュリティリスクについて親子5000組に調査*
今回の調査の結果では、子どもの62%が対戦相手と対話するオンライン対戦型ゲームをしたことがあり、回答した保護者が最も不安に感じているのは、正体不明の対話相手が、性的犯罪者(親の75%)、いじめをするような相手(同61%)、個人情報等を盗むサイバー犯罪者(同60%)、または麻薬密売人(同37%)でないか、ということでした。しかし不安があるにも関わらず、44%の親は、子供がゲームのプレーヤー推奨年齢を超えていなくても遊ぶことを許可しているという結果も明らかになりました。
*調査方法:オーストラリア、ドイツ、シンガポール、北米、および英国に居住し、オンラインゲームやビデオゲームをする6歳から16歳の子どもがいる親子5000組を対象に、OnePollに委託し、2018年4月に調査を実施しました。
さらに、親の71%は、子どもがゲーム中に不適切なコンテンツにさらされるリスクがあることを認めながらも、子どもの一日のゲーム時間を最大4時間まで許可していると回答、一方で、機密情報の窃盗を目論むサイバー犯罪者が対戦相手になりすますこと(62%)や、子どもがリンクをクリックしてウィルスをダウンロードしてしまうこと(58%)、サイバー犯罪者がゲームアカウントをハッキングし、個人情報等にアクセスすること(52%)への不安を感じています。実際に、これら調査結果の一部は現実であり、マインクラフトと任天堂スイッチのニュースを覚えている方も多いことでしょう。
子どものオンラインでの安全を確保するための3つのポイント
オンラインゲームに起因するセキュリティリスクの不安を親の大半が感じているのなら、その不安を緩和しようとすべきです。そこで今回は、子どものオンラインでの安全を確保するための3つのポイントをご紹介します。
1.ブラウジングは保護下でさせる
マカフィー ウェブアドバイザーなどの安全なウェブ閲覧をサポートするツールは、危険なサイトやリンクを回避する支援をします。万が一誤って、悪意のあるサイトをクリックすると警告が表示されます。
2.包括的なセキュリティ対策を
ゲームに限らず、PCやオンラインデバイスを利用する際には、マカフィー リブセーフなどのセキュリティ対策ソフトを利用して接続された端末をマルウェアから護るのが最善策です。一般的なPCアプリケーションと同様にセキュリティ対策ソフトも確実に最新バージョンに更新しましょう。
3.ペアレンタルコントロール ソフトウェアの活用
ペアレンタルコントロールは、子どもが端末を使用できる時間を制限し、潜在的に悪意のある、または不適切なウェブサイトにさらされる危険を最小化するのに役立ちます。現在は、あらかじめデバイスにインストールされたOSに子どもの利用を制限するための機能が組み込まれている場合が多いので、そういった機能を利用して細かく設定することもおすすめです。
※本ページの内容は、2018年6月12日(US時間)更新のMcAfee Blogの内容を一部編集しています。
原文:Don’t Play Games With Your Cybersecurity: Our Findings on the Role of Security in the World of Gaming
著者:Gary Davis