Twitterの短縮URLは信用できないことが多々あります。先日、セキュリティ研究者のステファン・エッサー(Stefan Esser)氏が下のようなツイートをしました。
エッサー氏はセキュリティ研究者で、脱獄したiPhone向けのユーティリティ「Antid0te ASLR」を開発した人です。彼が脱獄したiPhoneの保護に一役買っているとしたら、なぜユーザーを感染させたがるのでしょうか。このページのソースをwgetで取得して、内容を確認してみましょう。
エッサー氏が、悪質なJavaScriptを157バイトの中に隠しているとしたら、それはかなりコンパクトなJavaScriptといえるでしょう。HTMLソースファイルを見ると、スクリプト記述は全くなく、標準的な見出しタグ内に一連のテキストがあるだけでした。事実、含まれていたデータは以下のテキストでした。
最初のツイート直後に、エッサー氏は、下のようにフォローを続けました。
ほぼ24時間後にあらためてbit.ly統計ページを見たところ、合計クリック数は2,700回を超え、100件以上リツイートされていました。このいたずらに嵌った人がたくさんいるわけです。今回のケースでは、短縮URLを不用意にクリックすることについて、エッサー氏が警告を出そうとしていたことが分かります。短縮URLをクリックする際は、必ず注意して行ってください。
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※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:Fight the Urge to ‘Click Here to Get Infected’