匿名のオフラインP2Pファイル共有ネットワーク「Dead Drops(デッド・ドロップス)」をご存じでしょうか?非常に面白いプロジェクトだと思いますが、使用にあたっては注意が必要です。
「Dead Drops(デッド・ドロップス)」プロジェクトは、公共の場にある完全匿名のオフラインのP2Pファイル共有ネットワークです。メディアはUSBメモリーで、壁や建物、縁石に埋め込まれており、誰でもファイルをドロップし、ドライブに保存されているファイルを見つけることができます。参加者は、ラップトップを差し込むだけで、ファイルやデータを共有することができます。
既に世界中で385カ所のUSBキーが配置されており、記憶容量は全体で1,140GBになります。マップによれば、ヨーロッパ(ドイツとフランスがトップ)は米国よりもサービス範囲が広くなっています。残念ながら、まだ日本での展開はありません。プロジェクトの詳細は以下のサイトで詳しく見ることができます。
http://deaddrops.com/
非常に面白いプロジェクトだと思いますが、実際の使用にあたっては注意が必要です。外部メディア経由により感染するAutorun ワームなど、USBメモリーの悪性コードは最もポピュラーな脅威の一つであり、これらのキーが悪用されている危険性は十分に考えられます。海外で、壁面にセメントでUSBキーが埋め込まれているのを偶然発見して、好奇心からキーを使用する際は、用心を怠らないでください。どうしても使用したい場合は、仮想マシンや機密データが保存されていないPCなどを試しに接続するとよいでしょう。
※本ページの内容はMcAfee Blogの抄訳です。
原文:‘Dead Drop’ File Sharing Invokes Spy Novels, Drug Deals