※本ブログは、CMSB事業本部 コンシューママーケティング本部 青木 大知によるものです。
※本ブログの内容は2014年2月13日時点のものです。
ソーシャルメディアなどのオンライン・コミュニケーション・ツールは、スマートフォンやタブレットなどの普及もあいまって、その利用者が急速に増加しています。メッセージや写真、動画などを簡単に共有し、日々楽しいデジタルライフを楽しむことができるようになった一方、これらの情報が本人の意図しない形で利用されるケースも多くなり、情報の漏えいやプライバシー侵害などのリスクとの隣り合わせと言っても過言ではありません。マカフィーでは、安心して楽しめるデジタルライフの実現に向け、個人のプライベート情報の保護・管理の実態を調査した「恋愛、人間関係、テクノロジーに関する調査」を世界15ヵ国で実施しました。
その中から、バレンタイン・ウイークにふさわしい、調査結果をご紹介します。設問の一つに「バレンタインをソーシャルメディアで祝う計画はありますか?」との質問がありましたが、日本人は「無し」と回答した人の割合が88%に達し、調査対象の15ヵ国中、最も高い数値になりました。
近年、日本でもバレンタインをソーシャルメディアで祝福したり、“ソーシャル・バレンタイン”と呼ばれるソーシャルメディア経由のバレンタインギフトのやりとりなども注目されていますが、他国に比べると日本はまだまだ低調と言えます。
「バレンタインをソーシャルメディアで祝う計画はありますか?」の質問に「無し」と回答した人の割合
日本人はソーシャルメディアで祝う人の割合は低いのですが、祝う人の間での祝福の仕方を見てみると、メッセージを書き込むより、写真を公開する割合の方が高く、これは多くの国と逆の結果でした。
「バレンタインをソーシャルメディアで祝う計画はありますか?」の質問に「有り」と回答した人への質問(複数回答、N=61)
祝福の仕方 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
SNSアカウントを通じてポストまたはメッセージを書く | 28 | 46% |
写真をSNSアカウントに公開する | 46 | 75% |
動画をSNSアカウントに公開する | 15 | 25% |
また、「Eメール、メッセージまたはソーシャルメディアページを通じてバレンタインデーにセクシーな画像またはロマンチックな画像を送りますか?」との質問には、日本人は「はい」の回答率が6%でこれは15ヵ国中、最低の数値でした。
「Eメール、メッセージまたはソーシャルメディアページを通じてバレンタインデーに
セクシーな画像またはロマンチックな画像を送りますか?」の質問に「はい」と回答した人の割合
日本人は、セクシーな画像を送る割合はまだまだ低いですが、バレンタインの祝福に際しては、写真の公開を好む側面もあります。リベンジ・ポルノの被害が騒がれる今、デジタル・プライバシーの管理を今一度、真剣に考え、プライベート情報の公開には慎重に判断することが求められます。一旦、ネットに流出、拡散した情報は簡単に取り消せないので、“ソーシャル・バレンタイン”としての安易な行動は避けましょう。
調査手法
Futures Company社とMSI Research社により、世界15か国の18~54歳の成人計9,338人を対象に、インターネット調査を行いました。調査対象者は年齢と性別で均等に分け、調査は2013年12月3日~2014年1月16日に行われました。