便利なウェアラブルデバイスによる決済を安全に使うための5つのポイント

通勤する人々や旅行者の多くは、目的地に少しでも早く簡単に到着できることを望んでいます。入場料を支払うために財布や電話を引き出す必要がないウェアラブルデバイスでの決済の出現は、これを現実のものにします。この決済技術を組み込んだウェアラブル技術の利用は急速に進み、その結果交通システムへの適用が注目され、結果として対応されるようになりました。しかし残念ながら、この急速な普及がサイバー犯罪者の注目を集める可能性は否めません。

ちょうど先月、ニューヨーク市の地下鉄システムはApple WatchやFitbitのようなウェアラブルデバイスが利用可能なシステムを導入しました。ウェアラブルは便利さと容易さを提供するかもしれませんが、それらはまたサイバー犯罪者への開かれた扉を提供します。(セキュリティ保護の必要な)こういった接続が増えるにつれて、脆弱性や潜在的なサイバー脅威に対するベクトルがより増加します。これは特に、最初からセキュリティが組み込まれていないことが多いウェアラブルの場合に当てはまります。


手軽なウェアラブルデバイスの決済に潜むリスク

アプリ開発者や製造業者は、技術革新に追いつくが難しいため、セキュリティが常に最優先されるとは限りません。そのためユーザーデータが危険に晒される可能性があります。サイバー犯罪者たちはウェアラブルに保存されたデータが、さまざまな目的に使用できる価値のあるものだということは当然気づくでしょう。考えられる脅威としては、フィッシング、オンラインアカウントへのアクセスの取得、違法な送金などがあります。これらの脅威の可能性が迫っている一方で、ウェアラブルの採用は減速する兆しを見せず、2022年までに11億人が使用されると推定されています。つまり、開発者、製造業者、およびユーザはこれらの便利なガジェットを安全に保つために協力する必要があるのです。

消費者と輸送システムはどちらも、近い将来私たちをサポートしたり、または妨げたりする可能性があるウェアラブルデバイスをどのように扱うかに注意する必要があります。たとえサイバー犯罪者がこのテクノロジーからの恩恵を受けようとデータを狙ったとしても、当社のようなセキュリティベンダーのセキュリティ戦略は絶えず変化する脅威の状況に対応し続けるでしょう。それと平行して、ユーザー自身は目的地に移動したり旅行したりする間、安全に保つための配慮と対応が必要です。以下を参考にしてください。


安全に利用するための5つのポイント

1.ソフトウェアとアプリケーションを常に最新の状態に

脆弱性が見つかったときにそれを修正するためのプロンプトが表示されたら、ソフトウェアとアプリを更新することをお勧めします。

2.セキュリティをさらに強化

ウェアラブルデバイスの多くはスマートフォンに接続するため、感染すると、接続されているスマートフォンにも影響が及ぶ可能性があります。外出先でも安全を維持するために、モバイルデバイスに適用するモバイルセキュリティに投資しましょう。

3.データキャッシュを消去

前述のように、ウェアラブルデバイスは大量のデータを保持する場合があります。キャッシュがサイバー犯罪者の手に渡らないようにするために、キャッシュを頻繁にクリアするようにしましょう。

4.重要な情報を保存しない

社会保障番号(SSNー日本であればマイナンバー等)、銀行口座番号、および住所をウェアラブルに保存する必要はありません。また、オンラインで購入する場合は、安全な接続状態のラップトップコンピュータで購入してください。

5.注意してパブリックWi-Fiに接続

サイバー犯罪者は、セキュリティで保護されていないパブリックWi-Fiをウェアラブルへの足場として使用する可能性があります。公衆Wi-Fiに接続する必要がある場合は、安全を確保するために仮想プライベートネットワーク(VPN)の使用をお勧めします。

※本ページの内容は、2019年6月25日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:Catch a Ride Via Wearable
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