MWC 2019 : 5G + Fortnite = 犯罪者のターゲットに

Fortniteを提供している企業は、近々開催の大会に1億ドルの賞金を用意するほどたくさんの現金を所有しています。しかし、201811月の終わりまでに、PC、ゲーム機、そしてモバイル全体で2億人のプレイヤーがアカウントを登録したことをEpic Gamesは確認しており、その賞金額は驚く規模ではないのです。2018年夏から提供が開始されたAndroidアプリ(ベータ版)だけでも、3週間以内に1500万回ダウンロードれました。

Fortniteは未だに「無料」ゲームですが、確かにフリーミアムモデルはモバイルアプリの世界では目新しいものではありませんし、Supercellが“Clash of Clans”で得たリターンを考えると、犯罪者でも株を手に入れたくなるでしょう。一方でトップゲーマーは数十万ドルを稼ぐことができるので、当然のことながら大会で上位に入るということは特に魅力的です。

2018年8月に配布された、招待者のみのFortniteベータ版の使用開始のような、他の配信方法と組み合わせることで、招待状の希少性の増幅や、登場したものとは異なるアプリへのリンクを持つ熱狂的なユーチューバーたちが見られました。InfoSecの観点からするとこれは驚くことではありませんが、現実には、最新のゲームへのアクセスを追求するために他のことに注意を払うことを忘れる顧客を我々は扱うことになります。

Fortniteは間違いなく社会現象化していますが、それは氷山の一角にすぎません。Fortniteの挑戦者は今にも追いつきそうな位置に来ており、たとえば、PUBG Mobile毎日3000万人がプレイしていますし、EAのApex Legendsはモバイルに移行する予定で最初の72時間で1000万人のオンラインプレイヤーを獲得する予定です。

モバイルゲームに対する需要の高まりは、5Gネットワ​​ークの到来とそれにより超高速と超低レイテンシーがもたらされることにより、今年はさらに拡大するでしょう。そしてもちろん、モバイルゲーマーの数が増え続けるにつれて、犯罪者がそれらを悪用する機会も増えます。

75%のゲーマーが、セキュリティがゲームの将来について最も懸念している要素であると主張しました。このような懸念は、ほぼ3分の2のゲーマーがサイバー攻撃を経験したことがあるかまたは直接の影響を受けたことがある人を知っていて、平均的なゲーマーが約5回の攻撃を経験していることからも、うなずけます。サードパーティのApp Storeへのリンクが最新のゲームのベータ版を提供している場合、これらの懸念はさらに高まります。

アナリストらは、2018年がモバイルゲームの転換点であることを示唆しています。コスト、利便性、社会的要素によって、モバイルゲームのチャネル規模が、コンソールとPCのゲームの合計よりも拡大したことを示しています。残念なことに、これは日和見主義の犯罪者が、現在、膨大な数の潜在的な犠牲者に目を向けていることを意味します。

バルセロナで2月25日から開催される今年のMobile World Congressにぜひご参加ください。マカフィーのブースでは、McAfee Gamer Securityのデモを行い、Fortniteでの一般的ではない配布方法を犯罪者がどのように悪用しているかを解説します。

※本ページの内容は、2019218日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:MWC 2019: Why 5G + Fortnite = a win-win for criminals
著者: Raj Samani