仕事の未来:求人が増えた職種と就職活動中注意すべき3つのポイント

過去数か月の間に、アメリカの雇用市場は急激に変化しました従業員は毎日オフィスに通勤する生活から在宅勤務へ移行しました。一部の人々は仕事を失ったか一時解雇といった状況となり、そして米国の失業率は、2020年5月は13.3%に上昇しました。しかし新しい課題は新しい機会を生み出し、不確実な時代の中で伸びているいくつかの仕事があります。さらに、これらの課題は、仕事の未来への新しい道を開くことにもつながり、今後、仕事の機会を探す際に、どのように考えるべきかを示しています。


注目の求人

いくつかの業界はパンデミックによる不況を経験しましたが、一方で結果として需要の大幅な増加を経験している業界もあります。後者に共通することが1つあり、それはこの期間中の消費者の主要なニーズに影響しています。

緊要産業

当然ながらヘルスケアは今私たちにとって最優先事項です。そのため、医療従事者と薬剤師の需要が着実に増加していることは自然なことです。たとえば、CVS  は50,000人の従業員を雇用しており、Walgreens  は25,000 人の正社員と臨時の職員を募集しています。 

また、家庭での食事の需要の増加に対応するため主要な食料品店は店内の棚の製品補充のための従業員と配達スタッフを雇用しています。 Instacartは今後3か月で300,000人の契約社員を雇用する予定です。 

技術系

肉体的なニーズだけでなく、人類の社会的および専門的なつながりを維持する必要性により、ハイテク業界内の需要が高まっています。これまで以上に多くのユーザーが自宅で仕事をするようになり、信頼できる電気通信ソフトウェアの必要性がかつてないほど高まっています。テレコムは、過去5年間で44%の増加をすでに経験していますが。ビデオ会議プラットフォーム、オンライン会議、チャット、およびモバイルコラボレーションサービスのニーズは、この伸びをさらに促進しています。リモート作業の増加に伴い、多くの従業員はラップトップやその他の機器を自分自身で設定し使用することになりました。したがって技術サポートの仕事も増加しているというのは当然でした。物理的なコールセンターとオペレーションセンターが閉鎖さ れているため、企業は依然として顧客や技術サポートの電話サポートが可能なエージェントを必要としています。   

セキュリティ

より多くの従業員が在宅勤務するにつれて、仮想プライベートネットワーク(VPN)やリモートの仕事の手配を保護するその他のシステムにかつてないほどのストレスがかかりました。その結果、一部のセキュリティ関連業務では需要が20%急増しています。企業がグローバルな封鎖から脱却し始めると、企業が事業運営を再開するための最も安全な方法を模索するにつれて、セキュリティ人材の必要性がさらに明らかになる可能性があります。 

セキュリティジョブの需要が最近増加するにつれて、セキュリティスキルのギャップも増加しています。組織のビジネスが継続できることを保証するには、リモート環境で使用されているVPN、ネットワークデバイス、およびその他のデバイスが最新のソフトウェアパッチとセキュリティ構成で更新されていることを確認する必要があります。さらに、ハッカーが組織のVPN接続にアクセスできないように、ネットワークを常に監視する必要があります。ただし、これを行うには、増え続ける需要により採用が難しい熟練したセキュリティ人材が必要です。組織がスキルギャップを埋めるには、いわゆる大学院の人材プールだけでなく、インターンシップなどの他の形式のセキュリティ教育の必要性を検討する必要があります。 


就職活動中に安全を確保する方法

サイバー犯罪者は、誰もが以前よりもオンラインでより多くの時間を費やしていることを知っています。彼らはまた、多くのアメリカ人が最近解雇され新たな職探しをしていることも知っているため、偽の仕事を紹介する求人詐欺の急増につながっているのです。Forbesによれば、Better Business Bureauは12月以来、北米だけで13,000件を超える求人詐欺を報告しています。オンラインで求人を検索するユーザーは、注意深く閲覧を継続し、個人データを保護するために、実際のビジネスを装った不審な求人情報に細心の注意を払う必要があります。 

これからキャリアパスを変更したいと考えている、または新しい仕事をすでに探しているのであれば、このような状況であることを認識し、ぜひ以下のヒントを参考に、セキュリティと個人データを保護しながら求職活動を行ってください。

1.ソースを直接確認

疑わしい求人情報を見つけた場合は、公式の企業のキャリアページに直接アクセスし、検索結果が本物であることを確認してください。また、本当であれば良すぎると思われる仕事をあなたに提供するために、手を差し伸べるような採用担当者には特に注意してください。特別な質問がある組織からのメールであると主張するメール、電話、テキストメッセージにも懐疑的になってください。   

2.リンクにカーソルを合わせURLを確認

公共や企業等の者であると主張する人がリンク付きのメッセージを送信してきた場合、実際にリンクをクリックせずにリンクの上にカーソルを合わせてください。これにより、リンクのプレビューが表示されます。URLが疑わしいと思われる場合は、そのURLをクリックせずに、メッセージを完全に削除してください。 

3.共有のリクエストに注意

採用担当者、人事担当者、友人、または家族から不審なリクエストのように見えるものを受け取った場合は、開封または返信する前に、その人に直接メッセージを確認してください。 雇用主は、社会保障番号や銀行のルーティング番号などの機密情報を電子メールやショートメールで要求することは決してありません  

当記事は、米国の状況を元にしていますが、世界的に共通する点も多い内容です。日本では、失業率は急増していないものの、休業者が急増しており、 数字だけでは実態がわからない状況です。同様に、求職活動をオンラインで行う際には、セキュリティと個人情報に注意を払い、詐欺等に合わないよう気を付けることが重要です。

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※本ページの内容は2020年6月10日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容に一部追記しています。
原文:The Future of Work: How Technology & the WFH Landscape Are Making an Impact
著者:Alan LeFort